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セカイのオワリとイウ名の…

セカイのオワリとイウ名の…

チャーリーとチョコレート工場

チャーリーとチョコレート工場の洋書を訳したものです。長かったので要約です。映画はみていないので同じかどうかは知りません。まだ終わってませんがたびたび更新していきます。




ちゃぁりぃ あんど ざ ちょこれぇと ふぁくとりぃ。 

1. チャーリー
バケットさん家は7人家族です。バケット夫妻、そしてバケットさんの親、ジョーおじいちゃんとジョゼフィーヌおばあちゃん、バケット夫人の親のジョージおじいちゃんとジョージーナおばあちゃんです。そして二人の子供のチャーリーです。このお話の主人公です。バケット一家は大きな町のはじっこの小さな木の家に住んでいました。家には二つの部屋しかなく、そのうち一つの部屋にはおじいちゃんとおばあちゃんが寝ていました。おじいちゃんとおばあちゃんは体が弱いのでベッドからでることはありません。
そしてもう一つの部屋ではチャーリーとバケットさんとバケット夫人が寝ることになっていました。
バケットさんは歯磨き粉工場で働いていました。しかし充分なお金はもらえません。バケット一家はお腹をすかせていました。家族の夕食はいつもキャベツスープだけでした。
お腹をすかせたチャーリーは、何にも変えられない大好きなものがありました。それは・・・チョコレートでした。
彼はいつも、他の子がチョコレートバーを食べているのをうらやましく思っていました。
一年にたった一度、チャーリーの誕生日に、彼はウォンカ印のチョコレートをもらえることになっていました。誕生日の朝、彼は自分の小さな木の箱に入れられたチョコレートを見つけると、彼は数日間それをながめるだけにしておきます。そして何日かたったあと、彼は包み紙のはじっこをほんのちょっぴり切り取って、ほんのちょっぴりチョコレートを齧ります。彼は10セントのチョコレートを一ヶ月以上もかけて食べるのでした。
 チャーリーの住む町には、巨大なチョコレート工場がありました。それはウィリー・ウォンカさんのウォンカ工場でした。ウォンカさんは世界で一番すばらしいチョコレートをつくることができました。ウォンカ工場は周りを壁に囲まれていて、大きな鉄の門からは溶けたチョコレートの素敵なにおいがいつも漂っていました。
二日に一回、チャーリーは学校の帰り道にウォンカ工場の前をゆっくりゆっくり通ります。なんてすばらしい匂いでしょう!!!!!



2. ウォンカ工場
チャーリーはキャベツスープの夕食を終えるとおじいちゃんとおばあちゃんのお話をきいてから寝ることにしていました。
おじいちゃんとおばあちゃんはみんな90歳をこえていました。みんなガリガリにやせていて、ナイトキャップをかぶり、うたたねをする毎日でした。
『ジョーおじいちゃん、ジョゼフィーヌおばあちゃん、ジョージおじいちゃん、ジョージーナおばあちゃん。』
しかしチャーリーの声をきくと4人はすぐにおきあがり、えがおでチャーリーにお話を始めるのでした。ある日チャーリーはききました。
『ウォンカ工場は本当に世界で一番大きいの?』
「本当にだって!?」
4人はいっせいに叫びました。そして口々にウォンカさんをほめるのでした。
『彼は外でも溶けないアイスを作れるんだ!』
そこへバケットさんとバケット夫人んが入ってきました。
『チャーリーにポンデチェリー王子の話をしていたのよ!』
と、ジョゼフィーヌおばあちゃんが言いました。



3. ウォンカさんとインディアンの王子
~~~お金持ちのポンデチェリー王子はチョコレートで出来た家を建てました。壁も窓も天井もカーペットも絵もベッドも全部チョコレートです。蛇口をひねるとチョコレートが流れ出てきます。
そして王子はチョコレートの天才であるウォンカさんを招きました。
『こんな家は早く食べてしまって、普通の家を建てたほうがいい。』
ウォンカさんは言いました。しかし王子はこの宮殿を食べるなんてナンセンスだと聞き入れません。
ウォンカさんは正しかったのです。それからすぐの暑い日、王子はどろどろのチョコレートの沼で目を覚ましました。~~~
『それ、本当の話?』
チャーリーはききました。
『本当だとも!そしてな・・・ウォンカさんの工場からは誰もでてこないんだ・・そして、誰も入っていかない!』
『どういうこと?じゃあ、誰があの工場で働いているの?』
「誰もいないのだよ。」
『誰も?』
その時バケットさんとバケット夫人が部屋に入ってきました。
『チャーリー、寝る時間よ。』
『お母さん待って、今・・・』
『明日にしなさい、チャーリー。』
ジョーおじいちゃんが言いました。
「そうだ、また明日話してやろう。」



4. 工場で働く人
次の日の夜、ジョーおじいちゃんは話の続きを始めました。
『以前は何千人もの人があの工場で働いていたんだ。しかし、他の工場からのスパイが沢山その中にまぎれていたんだ。しばらくすると、溶けないアイスや味のなくならないガム、どこまでもふくらむガムを売り出す会社だらけになった。もちろんウォンカさんは怒って、工場を閉めると言い出した。彼は全員を首にしたんだ。それから何ヶ月もの間、工場では一つのチョコレートもつくられなかった。しかしある日突然、工場の煙突から煙がでていたんだ。そして工場は再開したが、誰もウォンカさんの姿を見ていないし誰もそこでは働いてはいないんだ。でも・・・窓際にうつる小さい人影を見た人がいるのだ。』
『誰の影?』
『それはみんなが知りたがっていることなんだよ!』
『でも、誰もいないだなんてありえない!!だって・・・・』
そのとき、バケットさんが新聞を手に部屋へ入ってきました。
『ニュースをきいたかい?』
そして大きく新聞を広げて見せました。そこには・・・・・
[ウォンカ工場が限定で公開される]


 
5.  金のチケット
それは、数人の子供たちがウォンカ工場に中に招待されるという記事でした。そしてウォンカさんからの手紙の文が掲載されていました。そこには
[ウォンカ印のチョコレートの中に5枚の金のチケットが入っている!それを見つけた子供5人を僕の工場に招待する!そしてその子供たちには一生ウォンカ印のお菓子を好きなだけプレゼントする。幸運を祈る、ウィリー・ウォーカー]
とありました。
『好きなだけウォンカ工場のお菓子だなんて・・・』
ジョージおじいちゃんがいいました。
『チャーリー、金のチケットを見つけるんだ!!』
しかしチャーリーは年に一つしかチョコレートをもらえません。彼には望みはほとんどないことはわかっていました。



6. 最初の2枚
それからすぐの日、2枚のチケットが見つかりました。最初の一枚を見つけたのはオーガステス・グループ。バケットさんがその夜に家族にみんなに新聞を見せました。
オーガステスは9際の少年で、ものすごく太っていました。彼の住む町では、彼をヒーローとしてみんなが喜びました。その地域の学校は休みになり、窓からは彼を讃える旗がぶらさがっていました。
新聞にはオーガステスの母のインタビューが載っていました。バケットさんがそれを読みました。
[私には、オーガステスがこのチケットを手に入れるということはわかっていました!だって彼の趣味は食べることで、ものすごい量のチョコレートを食べていたんですもの!見つけないほうがおかしいわ!私は彼を誇りに思うわ!]
いまや世界中の人が金のチケットを探していました。ニセのチケットを偽装する人や、包み紙の中のチケットを見つける機械をつくる人もいましたが、失敗におわりました。
 そして、チャーリーの誕生日の前の日、2枚目のチケットが見つかったと新聞が報じました。2枚目を見つけたのはバルカ・ソルト。バルカはお金持ちの両親の娘でした。ピーナッツ工場の社長であるバルカの父は新聞記者に対してこう話しました。
[私の可愛いバルカが『チケットが欲しい!チケットが欲しい!チケットが欲しい!チケットが欲しい!』って泣くから、私はピーナッツ工場を休みにして従業員全員にウォンカチョコレートの中のチケットを探させたんだ! 4日目にやっと見つかって、私たちはみな幸せになったんだ!]
『・・・そんなことは子供のためにはよくないんだ。よく覚えておきなさい、チャーリー。』
と、ジョーおじいちゃんは言いました。
『もう寝なさい、チャーリー。明日はあなたの誕生日よ。プレゼントが用意してあるわよ。』
バケット夫人が言いました。
『ウォンカ工場のチョコレートでしょ!!!』
チャーリーが叫びました。
『僕がチケットを見つけたらすごいと思わない!?』



7. チャーリーの誕生日
『ハッピーバースデー!!!!』
次の日の朝、4人の祖父母たちはいいました。えがおで部屋に入ってきたチャーリーの手にはチョコレートがにぎられていました。
包み紙をはがすのに緊張しているチャーリーをみて、ジョージーナおばあちゃんは言いました。
『もしチケットが入っていなくても、それはあなたの大好きなチョコレートなのよ、』
『うん、僕わかってるよ。』
みんな、チケットがこのたった一つのチョコレートの中に入っているなんて期待していませんでした。
しかしみんながチャーリーのチョコレートに注目しています。
『チャーリー、早くしないと学校におくれるぞ』
『早くあけないと私は心臓がドキドキしてしまうわ』
みな口々にそういいます。
チャーリーはゆっくり包み紙をはがしていきました。・・・・しかしそれは・・・・・・・
チョコレートでした。チケットは入っていなかったのです。
『・・・・・、みんな、ちょっとずつ食べてよ。分けよう。』
チャーリーはチョコレートを差し出しました。バケットさんたちはもちろんチャーリーに1人で全部食べるよういいましたがチャーリーはききません。
しかしもちろん誰も食べませんでした。
『チャーリー、遅刻よ。そろそろ学校に行きなさい。』
バケット夫人が言いました。



8. 3枚目と4枚目のチケット
 ある日、バケットさんがまた新聞を手に部屋に入ってきました。
[3枚目と4枚目のチケット見つかる]
新聞の見出しにはそう書かれていました。
3枚目のチケットを見つけたのはヴァイオレット・ボーリガー。いつもガムをかんでいる女の子です。
[アタシはガムが大好きなの!ご飯のとき以外はいつでもガムをかんでいるわ!でもチケットを見つけるために、チョコを食べたの!!その間ガムは耳のうしろにくっつけておくのよ!アタシはね、世界で一番長く一つのガムをかんでいるのよ!ベッドの柱にくっつけておいて、3ヶ月してからまたそれを食べてみたの!ちょっと最初は硬かったけど今はおもとどおりよ!それからアタシはガムをエレベーターのボタンにくっつけておくイタズラも大好きなのよ!!きゃははは!!]
新聞にはヴァイオレットの大きな写真がでていました。
そして4枚目はマイク・ティービー。彼はTVが大好きで、銃のおもちゃを体中にくくりつけて一日中TVを見ています。新聞記者がTVをみている彼にインタヴューしようとすると、彼は怒鳴りました。
[静かにして!!!僕はこの番組を毎日見ているんだから!!!!!!]
そして、残されたチケットはたったの一枚です。
ジョージーナおばあちゃんが言いました、
『あたしたちは明日もキャベツのスープを飲んで、そして最後のチケットはまたバカな子供が手に入れるのよ。』



9. ジョーおじいちゃんの賭け
次の日、ジョーおじいちゃんがチャーリーを部屋に呼びました。ジョゼフィーヌおばあちゃんとジョージおじいちゃんとジョージーナおばあちゃんは寝ています。
ジョーおじいちゃんは枕の下から10セント硬貨を取り出しました。驚くチャーリーにジョーおじいちゃんは硬貨を渡しました。
『これはわしがこっそり持っていたお金じゃ!!チャーリー、これでウォンカのチョコレートを買ってきなさい!そしてチケットが入っているかどうか二人で見ようじゃないか!!』
チャーリーは走って行って、5分後に帰って来ました。
 ジョーおじいちゃんがゆっくりと包みをはがします・・・。しかし、それはまたしてもただのチョコレートでした。



10. お腹がすいた
 2週間もの間、とても寒い日がつづきました。おじいちゃんとおばあちゃんはしっかりと布団にくるまりずっと寝ていました。
チャーリーは学校へ行くときにほっぺたが刺されるような寒さを感じました。チャーリーはとてもお腹がすいていました。バケットさんの歯磨き粉工場がつぶれたのです。食事はどんどんみじめになっていきました。朝はパン一枚、昼はじゃがいも半分の食事でした。
チャーリーは毎日痩せていきました。
 ある日、学校からの帰り道、チャーリーは道のはじに緑色の紙切れを見つけたのです。それは、1ドル札でした。チャーリーは周りを見渡して、落とし主が近くにいないことを確かめるとそれを握り締めました。




11. 奇跡
 チャーリーは近くの店に入ると太った男の店員に
『ウォンカのチョコレートをください』
といいました。チャーリーはそれをうけとるとガツガツ食べました。とてもおなかがすいていたのです。たったの30秒で、彼はチョコレートを丸々食べてしまいました。
・ ・・と、彼はレジの近くに何か落ちているのを見つけました。それは10セント硬貨でした。
『僕・・・あの、もう一つ同じチョコレートをください』
チャーリーは店員にそういって、その硬貨を渡しました。そしてチョコレートを受け取った彼は包み紙をはがしました。すると突然、中から金色のチケットが現れたのです。
『金のチケットだ!!!!!!!!!!!!!!』
太った店員が叫びました。
『俺の店で金のチケットが当たったぞ!!!!!』
チャーリーは近所の人にかこまれてしまいました。するとある男の人が
『きみ、それを50ドルで売ってくれないか?』
とチャーリーに尋ねました。と、他の女の人が
『あたしは500ドルで買うわ!!』
といいだしました。しかし店の太った店員がチャーリーを人の輪から救い出してくれ、
『それは誰にも見せないで、走って家に帰るんだ。』
と言ってくれました。チャーリーはお礼を言って、走りだしました。走って帰る途中、チャーリーはウォンカ工場の前を通りました。
『僕はもうすぐ会いに行くぞ!!僕はもうすぐあなたに会いに行くんだ!!』
そして彼は家に着きました。


12. 金のチケット
 『お母さん!!お母さん!!お母さん!!お母さん!!』
チャーリーはおじいちゃんとおばあちゃんのスープを飲ませていたバケット夫人に駆け寄りました。
『お母さん!!見て!見てよ!!最後のチケットだよ!!僕が見つけたんだ!!僕は道でお金を見つけて2つチョコレートを買ったんだ、そしたらチケットが入ってたんだ!!みんなに囲まれて、店員さんが助けてくれた!!それで僕は走って帰ってきたんだ!!!これが5枚目の金のチケットだよ!!ぼくがみつけたんだ!!!!!!!!』
バケット夫人はわけがわかりませんでした。10秒間、誰もなにもしゃべりませんでした。そしてそっと、ジョーおじいちゃんが言いました。
『・・・・冗談だろう?』
『冗談なんかじゃないよ!!!!』
チャーリーの頬は真っ赤で、目は大きく開いていました。
『ひゃっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
いきなりジョーおじいちゃんが叫びました。同時にジョーおじいちゃんはベッドから飛び出しました。そして彼のスープはジョゼフィーヌおばあちゃんの顔に飛んでいきました。96歳と半分の、もう20年間もベッドからでていなかったジョーおじいちゃんがパジャマのままで勝利の踊りを踊っていました。
『ひゃっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』
そこへバケットさんもやってきて、チャーリーの話を聞いたのでした。
 金のチケットにはウィリー・ウォンカさんからのメッセージがかかれていました。
[このチケットを手にした幸運な子供たちへ!!!2月1日の朝10時にウォンカ工場の前に集まること。保護者を1人か2人連れてきてもよい。ウィリー・ウォンカ]
『2月1日ですって!明日だわ!』
バケット夫人が叫びました。
『しかし・・・保護者は誰が行く?』
と、バケットさんが言いました。
『わしが行く!!!!!!!!!!!!』
ジョーおじいちゃんが叫びました。
 そして新聞記者がチャーリーの小さな家に集まりだしたのですがバケットさんが彼らを追い払ったので、チャーリーは寝ることが出来ました。



13. 人生最大の日
 翌日は寒い日でした。ウォンカ工場の前には、チケットが当たったラッキーな子供たちを見ようと黒山の人だかりができていました。
そしてその子供たちは、チャーリー以外はみな両親と来ていました。
野次馬は口々に子供たちの噂をし、指をさしました。
『10時だ!』
1人の父親が叫びました。
その時、工場の鉄の巨大な門がきしみながら開きました。
『彼だ!!』
誰かが叫びました。そして、それはそう、彼だったのです。



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